好きな相手との結婚を考えたとき、現実的なことについても考えなくてはいけませんよね。そのため相手の年収は気になりますが、収入だけで結婚を考えるのは危険です。一般的な年収の希望金額や実際の金額、また年収が低い場合の対処法についても紹介します。
女性が男性に求める年収は?
一般的に女性が男性に求める年収はどのくらいなのでしょうか?自分の希望とどのくらい違うのかも含めて見ていきましょう。
400万から600万円希望の女性が4割以上
ある調査で、20〜30代の女性に結婚相手の希望年収を聞いたところ、4割以上が400〜600万円を希望していることが分かりました。
600〜800万円以上が希望と答える女性は全体の2割で、400〜600万円の年収を希望する女性の半分の割合です。
また、年収1千万円以上の希望で、玉の輿に乗りたいと考える女性はほとんどおらず、共働きを前提として考えている女性の方が多いという結果になりました。
実際は、男性の約6割が400万円以下
国税庁の平成28年『民間給与実態調査』によると、男性の年収の1位が300万円台(18.2%)、2位が400万円台(17.5%)で、全体の6割近くが400万円以下とされています。
ゆえに、年収が300万円代、400万円代は一般的な年収額といえます。
年収が低い場合はどうするべき?
男性の平均年収は思ったよりも低いことが分かりましたが、もしも結婚したい相手の年収が低い場合、どのように対策すればよいのでしょうか。
夫婦で年収を上げる
相手の年収が300〜400万円台の場合、その収入だけで暮らしていくとなると生活が厳しくなりますが、共働きを前提としているのであれば問題ありません。
今では共働きをしている家庭も多いので、あなたに働く意志さえあれば一緒に暮らしていくのは十分に可能です。
また、同世代で300万円台の男性だと、相手も引け目に感じてしまうかもしれませんが、少し年下の相手であれば、世代のギャップもそれほどなく、相手も年上のあなたを結婚対象として見やすいでしょう。
「好きな人と一緒になるのなら私も共に働こう!」と思える人ならば、相手の年収にそこまでこだわらず、一緒に世帯収入を上げていけば問題ありません。
将来性を考える
現在の収入だけを見て結婚をするかどうか判断を下すのはもったいないことです。男性の収入が現時点で低くても、そのうち上がるという可能性は十分あります。
特に20~30代の場合、10年先、20年先には年収が500〜600万円になる可能性があるのです。
また、自営業やベンチャー企業などに勤めている場合、ビジネスが軌道に乗るまでは大変ですが、ビジネスが当たれば想像以上の収入が見込めます。
自営業やベンチャー企業勤務の男性は、リスクが伴うためあまり視野に入れない女性も多いのですが、夫婦でビジネスを支えて行ければ絆も深まり、成功したときの喜びも分かち合えますね。
やりがいを感じているかに注目する
仕事に対するやりがいは人それぞれです。「嫌だな」と思いながら毎日仕事をしている人もいれば、「どうにか成功したい」「この仕事が楽しい」などモチベーションを高く持って仕事をしている人もいます。
収入は仕事の経験年数も関係していますが、大切なのは『やりがい』を感じているかどうかです。
仕事にやりがいを見い出せないと働くことがストレスになり、心と体のバランスも保てなくなる場合があります。
自分がやっている仕事が好きであれば、その能力を伸ばすように努力し、結果が認められてより高いポジションに異動したり、成功したりする可能性があります。
高齢化社会の今、定年した後も安定して暮らしていくためにも、現段階の収入だけでなく、働く意欲について注目するのは大切です。
相手の年収で幸せになれるとは限らない
結婚相手の年収は気になるところですが、年収が高いからと言って幸せになれるとは限りません。その理由はなぜなのか見てみましょう。
高収入だからこその悩みも
収入の高い男性の中には、「自分が稼いで養ってやっている」という意識を強く持っていて、妻の話に耳を傾けないという人もいます。
また、収入が高いということは仕事をする割合も多いので、コミュニケーションを取る機会が少なくなりがちです。また、お金に自由が利くことから、不倫問題が起こるという可能性も視野に入れておく必要が少なからずあるでしょう。
ただ高収入ならばよいというわけではなく、『どこにお金を使うのかという価値観』も大切です。
いくら高収入でも家庭や妻のためには使わず、自分の趣味のために注ぎ込む、という場合も考えられます。そうなると収入が多くても趣味によってはマイナスになることもあります。
そのため、『収入が高ければそれで結婚は安泰』という考え方は危険です。
その収入は今だけかもしれない
年収は現時点のものであり、そこに保障はありません。景気によって、また勤務している会社によって、年収が上がっていく場合もあれば、下がる場合やリストラなどで収入が途絶える場合もあります。
どのような一流企業や、安定していると言われ続けていた銀行なども、今では吸収合併をしたり、企業存続のためにさまざまな手段で社員のリストラや減給を行ったりします。
今のその収入がいつまで続くか分からない中で、収入にとらわれて結婚を決断するのはもったいないですよね。
まとめ
年収だけに注視して結婚を決めることは危険です。夫婦とは人生の共同作業なので、相手に頼るだけではなく、2人で生活をやりくりしていく形を考えてみてはいかがでしょうか。