一生を添い遂げる『結婚相手』を選ぶときは、金銭感覚や好みなど、根本的な価値観が一致していることが大切です。年収や肩書きばかりを重視せずに、相手の本質を見極める努力をしましょう。結婚相手の見極め方と注意すべき男性のパターンを紹介します。
恋愛相手と結婚相手の違い
恋愛の楽しさを教えてくれる『恋人』と、一生の暮しを共にする『パートナー』は、一見似ているようで多くの違いがあります。
『恋愛と結婚は別物』といわれますが、相手に求める理想や条件はどう変わるのでしょうか?
恋愛相手はその場の楽しさが優先される
男女が互いに恋い慕うことである『恋愛』は、『愛に至るまでのプロセス』ともいえます。
恋愛では、「一緒にいたい」「もっと近づきたい」「心も体も結ばれたい」という欲求が生まれ、恋愛相手にはそれらを満たすことが求められます。
ドキドキする胸のときめきやキュンとする切なさ、恋の駆け引きのワクワク感など、恋愛相手は『目下の楽しみを共有する相手』といえるでしょう。
恋愛相手を選ぶ条件として、『容姿』『優しさ』『同じ趣味や価値観』が重視される傾向があります。
結婚相手は毎日の暮らしや将来を重視する
『結婚』とは、『婚姻関係を結び、社会的に承認された夫と妻になること』です。相手しか見えない恋愛中を『互いが向き合った状態』と仮定すれば、結婚は『互いが同じ方向を向いて歩むこと』を指します。
気持ちの面においては、相手を一生のパートナーおよび家族として認めることを意味します。言い換えれば、目先の楽しさだけでなく、苦しみや悲しみも共に分かち合っていく人が結婚相手といえるでしょう。
また、経済基盤を共有するため、どちらかが病気になったり、働けなくなったりしたときは支え合う必要があります。
結婚相手の条件には『思いやり』『安心感』『経済力(自立力)』などが重視される傾向があり、恋愛とは相手に求める基準が大きく変わります。
結婚相手を選ぶ三つの条件
生まれも育ちも違う2人が一緒に暮らすとき、さまざまな違いが生じるのは当たり前です。しかし、根本となる『価値観』が大きくずれていると、いずれ歯車がかみ合わなくなる恐れがあります。
重要なポイントとなる三つの条件について見ておきましょう。
金銭感覚が合うか
『金銭感覚』が同じであるか、または大きな差異がないかを確認しましょう。
金銭感覚は生まれ育ちの環境が大きく関係しており、簡単に変えることはできません。身に染み付いた金銭感覚は相手にストレスを与えたり、将来の生活基盤を脅かしたりすることもあるでしょう。
例えば、付き合っているときに「1万円を何に使うか?」を聞いてみるだけでも相手のおおよその金銭感覚を知ることができます。
本当に結婚したい相手がいれば、生活費やローン、交際費、趣味にかけるお金などをすり合わせていき、お互いに金銭感覚のチェックをする必要があるでしょう。
食事の好みが合うか
結婚後はほぼ毎日同じ食卓を囲むことになるので『食の相性』は重要視すべき条件の一つです。大切な人と同じ物を食べ、「おいしくて幸せ」という気持ちが共有できると、誰でも満ち足りた気持ちになるでしょう。
逆に、『好き嫌いが激しい』『味付けの好みが大きく異なる』『食事の時間や回数が合わない』などは、楽しいはずの食卓にストレスをもたらします。
近年は家事を分担する家庭が増えていますが、料理をするのはまだまだ女性が多い傾向にあります。
男性の中には「食事を出してもらって当然」という横柄な態度をとる人や、ダメ出しばかりで感謝の気持ちを持たない人も少なからずいるので、付き合っている段階から食に関する相手の言動をチェックしておきましょう。
一緒にいて疲れないか
恋愛中は、自分のよいところを相手に見せたいという心理が働きますが、結婚においては『ありのままの自分をさらけ出せるか』が重要です。
『言いたいことが言えない』『相手に対して気を遣う』『見栄を張る』などの状況が長く続けば、一緒にいることに疲れ、自然と別居や離婚につながっていくでしょう。
恋愛中はドキドキ感や楽しさが勝り「この人が運命の相手!」と錯覚してしまいがちです。まずは、一緒にいて安心できるかどうかを基準にしましょう。
男性のここには注意を!
どんなに外見をよく見せようとも、その人の性格・考えは、言動にはっきりと反映されます。男性の本質を見極めるポイントは以下の三つです。
仕事や年収を自慢する人
自分の仕事に誇りや情熱を持っている男性は魅力的です。しかし、年収を挙げて他人を見下すような態度をとる人や自慢話を繰り返す人には要注意です。
学歴・キャリア・年収はいわばその人のアクセサリーのようなもので、本質を示すものではありません。上辺だけを重視する男性は人間的に未熟だと言わざるを得ないでしょう。
『高キャリア・高収入』で相手を選ぶ女性の元には、同じように女性を値踏みする男性が集まってきます。上辺だけではなく、性格や相性を含めた深い部分での判断が必要です。
言動に行動が伴っていない人
男の本性が表れるのは、言葉ではなく『行動』です。いつも駄目な男に振り回されるという女性は、相手の言葉だけをうのみにしていないかを考えてみましょう。
言葉と行動が一致しない人は、長い結婚生活を歩むにおいて信頼できるといえるでしょうか?
『見栄を張ってうそをつく』『言動に対する責任が取れない』『約束を守らない』は、すべて誠実さが足りない証拠です。
逆に、有言実行・不言実行の男性は、いざとなったときに頼りになり、大抵の困難は2人で切り抜けられるといえます。
まとめ
恋愛の末に結婚を実らせるカップルもいますが、多くの人は恋愛と結婚は別物と考えています。目先の楽しさだけでなく、価値観や相性、経済力などが絡むため、少しロマンチックさには欠けるかもしれません。
『人生をかけて添い遂げられる相手か』を慎重に見極めることが、幸せな結婚生活の鍵といえるでしょう。