セックスレスに悩む女性は、満たされない気持ちを抱いてつらい思いをしています。不安にさいなまれ、自信喪失した状態の人もいるほどです。そんな状態を打破するために、離婚という選択をすることは可能なのでしょうか？
セックスレスに悩む女性たち
つらいセックスレスに悩む女性はたくさんいます。なぜそんなにもセックスレスはつらいのでしょうか？
女性としての自信を失う
「愛しているよ」と抱きしめられることで満たされる気持ちもあります。しかし、セックスで満たされるのは、それとは違った愛情です。どちらが欠けても不満や不安が拭えません。
誘っては断られるという繰り返しで、すっかり意気消沈している人もいるでしょう。自分に魅力がないからセックスレスになるんじゃないか？と思い詰める女性もいます。
そうした状態が続くことで自信を失ってしまい、前向きに物事を考えられない状態です。
不安になる
セックスレスなのは、実は愛されていないからかもしれない、と不安に感じることもあるでしょう。愛されていないから誘っても断られ、行為に至らず、レスになっているのでは？と考えるわけです。
また、他に好きな人ができた可能性や、不倫をしている可能性を考え、不安になることもあります。つい悪い方へ考えてしまい、余計に『不安感が増す』というわけです。
セックスレスのトラブル
セックスレスをそのままにしていると、精神的につらいときだからこそ、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。
浮気、不倫
つらいときに優しくされると、ついそちらに行きたくなってしまいます。それはセックスレスのときも同じです。
愛してくれない夫より、優しくしてくれる彼の方がよいのでは？と思い始めてしまうと、実際に『不倫に発展する』こともあります。
精神的に弱っているときだからこそ、こうした誘惑に流されやすくなっているというわけです。
愛情がなくなる
誘っても毎回断られてしまうとなると、満たされない気持ちで不安がたまっていきます。最初はけんかをしてぶつかっていたとしても、次第に、『好きか嫌いか分からなくなってしまう』こともあるものです。
気が付けば、夫に対して愛情を感じなくなっていることもあるでしょう。すっかり仮面夫婦の状態です。
愛情がない人に対して、なぜ家事をしてあげないといけないんだろう？というように、セックスレスとは違った不満やストレスも出てきてしまいます。
セックスレスで離婚はできるのか
離婚の理由はさまざまですが、セックスレスだけを理由に別れることはできるのでしょうか？セックスレスのつらい状況を脱するために、離婚するときのポイントを紹介します。
協議離婚、調停離婚ならできる
相手が離婚に応じている場合であれば、協議離婚や調停離婚といった方法で離婚することになります。これらの方法で離婚する場合、理由がセックスレスだけだったとしても『離婚は成立』します。
夫婦の話し合いを冷静にスムーズに行うための場であるため、法的な議論を重視する必要がないからです。お互いに納得できる内容で離婚ができれば、理由は何でも認められます。
片方が離婚に応じない場合は、離婚裁判に発展します。この場合、離婚が成立するには、法定離婚事由に該当する必要があるので要注意です。
単にセックスレスだったというだけではなく、相応の理由が必要になってきます。
慰謝料は取れる？
慰謝料が請求できるのは、どちらか一方が悪いと明らかな場合です。セックスレスはどちらに原因があるかはっきりさせられることではありません。
そのため、基本的には、慰謝料は請求できないと考えておけばいいでしょう。ただし、過去には慰謝料が認められたレアケースもあります。
そのケースでは、セックスレスがあっただけでなく、夫の不真面目な態度や、結婚にあたって妻が仕事を手放すことになったこと、なども含めた判断であったと考えられます。
単にセックスレスの状態だったというだけでは、慰謝料を請求できることはまずないでしょう。
離婚しないなら別居は避ける
セックスレスを苦痛に感じ、別居したいと思うこともあるかもしれません。
確かに、別居することで、ちょうどいい距離感がつかめたり、お互いを見つめ直す時間が取れたりして、関係が改善することもあります。
しかし、離婚を避けたいのであれば、別居はできるだけしない方がよいでしょう。
別居をきっかけに、本格的に気持ちが離れてしまうこともあるからです。中には、不倫に走ってしまうということもあるでしょう。
まとめ
セックスレスは、離婚したいほどつらいものです。精神的に弱くなり、自信が持てなくなってしまう人もいます。長引くほど夫婦のコミュニケーションが取りにくくなり、冷戦状態に陥ることもあるほどです。
協議離婚や調停離婚なら、理由がセックスレスだけの場合でも、離婚が成立します。あまりにもつらく、このままでは事態が進展しないというのであれば、選択肢の一つとして考えることも可能です。
