好きになった人には彼女がいた…そんなとき、『略奪愛』の可能性について考える人は多いのではないでしょうか。まずは略奪愛のメリット・デメリットを知り、今後の動き方についてじっくり考えてみましょう。略奪愛の成功率を上げる方法も紹介します。
略奪愛とはどんな意味?
そもそも、『略奪愛』とはどんな行為を指す言葉なのでしょうか。本来の意味や、浮気相手との違いについて確認していきましょう。
すでにパートナーがいる相手を奪うこと
『略奪愛』とは、すでにパートナー(恋人や配偶者)がいる相手を奪い、自分のパートナーにすることです。
『略奪』という言葉の持つニュアンスがやや攻撃的なため、ゲーム感覚で強引に奪い取るようなイメージが持たれがちですが、必ずしもそうとは限りません。
実際には、パートナーがいる相手に恋をしたことに戸惑いつつも恋心を抑えられず、葛藤に苦しみながら関係を深めるパターンが大半でしょう。
しかし、奪われる側からすると、『他人に恋人を略奪された』のは紛れもない事実です。誰かからパートナーを奪う結果になった以上、経緯はどうあれ『略奪愛』と表現されてしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
浮気相手との違い
『略奪愛』と『浮気相手』との違いをひとことで説明するのなら、『最終的に相手カップルを別れさせ、正式なパートナーになったかどうか』です。
パートナーがいる相手との恋をスタートさせる初期の段階では、『略奪愛』と『浮気相手』になんの違いもありません。略奪愛と呼ばれる関係になるかどうかは、ある意味恋の結果次第といえるでしょう。
浮気相手が終始『ナンバー2』の立場を強いられるのに対し、略奪愛が求めるのはあくまでも正式なパートナーの立場です。
セフレや気晴らしの相手に甘んじることのない、ある意味純粋でまっすぐな想いといえるでしょう。
略奪愛は悪いことなの?
『略奪愛』という言葉につきまとうイメージは、『悪女』『裏切り』『残酷』『背徳的』など、そのほとんどがネガティブなものばかりです。
しかし、略奪愛は本当に悪いことなのでしょうか?固定観念を取り払い、フラットな視点から検証してみましょう。
好きになってしまうことは仕方がない
恋心というのは、自分自身でコントロールできるものではありません。そうである以上、パートナーのいる人を好きになるのは仕方のないことといえるでしょう。
そもそも『略奪愛』は、結果としてそう呼ばれてしまうもので、始まりはあくまでも『パートナーがいる人への片思い』です。
略奪愛が成功する背景には、『彼の心を手に入れた』『もともと相手カップルの関係が冷めていた』などさまざまな要因がありますが、最終的に別れの決断を下すのはカップルの2人であり、略奪する側の感知するところではありません。
恋心は止められないこと、また、別れを決めるのは最終的に彼とパートナーであることから、パートナーがいる人を好きになることそのものは決して『悪』ではないといえるでしょう。
略奪の方法にもよる
第三者から見た略奪愛のイメージは、略奪の方法によっても大きく変わります。
印象の悪い略奪愛としてあげられる代表的なものには、『妻子がいる相手を略奪する』『興味本位で略奪する』『強引に相手と既成事実を作り、自らその噂を広めるなど、悪意のある方法で略奪する』などがあります。
一方、比較的印象のよい略奪愛には、『相手のパートナーに堂々と宣戦布告してからアプローチする』『DV癖やモラハラなどのパートナーを持つ相手を略奪する』『すでにパートナーとの関係が破綻している相手を略奪する』などがあげられます。
『略奪する相手の状況に配慮しているか』『正々堂々と略奪したか』などの条件で大きく評価が変わるのが略奪愛の特徴といえるでしょう。
略奪愛のメリット
では、多くのリスクを背負ってまで略奪愛を叶えるメリットとはいったいどのようなものなのでしょうか。特に重要なものを三つ紹介します。
大好きな彼と一緒にいられる
略奪愛を叶えるメリットとしてまずあげられるのが、『大好きな彼と一緒にいられる』というものです。
たとえ心から愛し合う2人だったとしても、彼にパートナーがいる以上は『セカンドの女性』として振る舞わざるを得ません。自分だけでなく彼までもが身近な人たちや世間から非難を浴びることを考えると、思うように一緒にいられないのが現実です。
しかし、いったん彼の正式なパートナーになれさえすれば、もう日陰の身でいる必要はありません。どんな場所でも心置きなく一緒にいられるというのは、略奪愛を叶えるうえでこれ以上ないメリットといえるでしょう。
彼との絆が強くなる
人と人との絆は、ともに乗り越えた困難が大きければ大きいほどに深く強くなるとされています。恋愛関係においてもそれは同じで、乗り越えるべき試練が多く、また大きいほどに深い絆で結ばれたカップルになるでしょう。
この観点から考えてみると、略奪愛を成就させたカップルというのは、その過程で多くの困難や葛藤を経験しているぶん、一般的なカップルに比べ強固な絆で結ばれた関係にあるといえます。
愛する異性であると同時にともに人生を歩む同志でもあるという、唯一無二のパートナーシップを築けるでしょう。
恋愛に刺激を求めることができる
恋愛に刺激を求めるタイプの人にとって、『略奪愛』はまさに理想の恋愛です。普通の恋愛では経験できないドラマティックな愛情や嫉妬・切なさなど、濃密な愛憎を経験できるでしょう。
先の見通しが立たず波乱万丈になりがちな略奪愛は、マンネリとも無縁です。明日どうなっているか分からない関係だからこその燃えるような愛情を堪能できるでしょう。
略奪愛のデメリット
多くの人が略奪愛を敬遠する理由として、略奪愛ならではのデメリットがあります。略奪愛の現実をしっかり見つめるためにも、主なものを四つ確認していきましょう。
周りから批判を受ける
現代社会において、『略奪愛』はあくまでも『禁じられた愛』です。事情や過程はどうあれ、現実にパートナーのいる相手を奪い取る以上、ある程度の批判は避けられないでしょう。
「2人の愛が確かなら、周りの批判はどうでもよい」と完全に割り切れるのであれば問題はありませんが、実際はそう簡単ではありません。社会人にとって、悪評は死活問題だからです。
特に男性の場合、今後のキャリアや収入に及ぼす影響を考えると、そのダメージは計り知れません。略奪愛には、人生そのものを大きく狂わせるリスクがあるといえるでしょう。
人を傷つけてしまう
略奪愛は、誰かを傷つけずには叶えられない恋愛です。彼の元パートナーはもちろんのこと、もしも彼が既婚者であったなら、その家族や子どもも無傷ではいられないでしょう。
「自分が幸せになるためなら人を傷つけても構わない」「誰を泣かせても彼と一緒にいたい」と迷いなく感じられるのならば、あっさり乗り越えられるかもしれません。しかし、大抵の人はそこまで利己的にはなれないものです。
『誰かの不幸のうえに手に入れた幸せ』という十字架を生涯背負わなくてはならないのは、略奪愛ならではのデメリットといえるでしょう。
彼を疑ってしまう
『一度浮気をした人は、何度でも繰り返す』という言葉を聞いたことはありませんか?
もしこれが事実であるのなら、略奪愛で手に入れた彼はいずれあなたへの愛を失い、ほかの女性を愛することになるでしょう。
たとえ彼が死ぬまであなただけを愛し続けてくれたとしても、そんな彼の心を見透かすことはできません。いったん心変わりを疑ってしまったが最後、その疑いを晴らすことは永遠に不可能なのです。
「かつて自分が彼を奪い取ったように、いずれほかの誰かに奪われてしまうのでは…」そんな不安に苛まれてしまうのも、略奪愛の大きなデメリットといえるでしょう。
相手が既婚者だった場合、慰謝料請求も
略奪愛で生じるデメリットは、精神的なものばかりではありません。彼が既婚者だった場合、『慰謝料』という形で金銭的なデメリットが生じることもあります。
それぞれの背景によって前後するものの、不倫が原因で離婚となった場合の慰謝料の相場はおよそ100~300万円といわれています。
これは、一般的な社会人女性にとって決して安い金額ではありません。もともと経済的なゆとりのない暮らしをしている人の場合、特に大きなデメリットといえるでしょう。
略奪愛の成功率を上げる方法
デメリットも理解した上で、確実に略奪愛を成功させるには、どんな方法にチャレンジすればよいのでしょうか。具体的なテクニックを四つ紹介します。
2人だけの思い出を増やす
人は、共有する時間や記憶が多い人に対してより深い親しみを覚えるものです。しかし、略奪愛を狙う立場である以上、残念ながらいまの段階ではあなたが彼と共有する時間や記憶は彼のパートナーに敵いません。
そんな現状を打開して最愛のパートナーの座を射止めるために、まずは『2人だけの思い出を増やす』ことを目指して行動していきましょう。
そのためには、2人だけで過ごす時間を増やすのが一番ですが、略奪愛を叶える段階ではおのずと限界があります。
そこでおすすめは、『2人で訪れる店をどこにでもあるチェーン店にする』『彼とのLINEで頻繁に使うスタンプを、どこでも見かける人気キャラクターにする』などの方法です。
日常のなかで目にする機会の多い場所やアイテムを2人だけの思い出に関連付けることで、彼があなたのことを思い出す機会を飛躍的に増やせるでしょう。
あなたについて考えれば考えるほど、彼のなかであなたの存在感が高まることになるのです。
聞き上手、癒し系を心がける
自覚のあるなしにかかわらず、基本的に男性は女性に対して『癒し』を求めています。
特に、パートナー以外の女性と関係を深めてしまう男性は、多くの場合パートナーに対して口に出せない鬱憤を抱え、より強力な癒しが必要な状態にあると考えてよいでしょう。
そんな彼を略奪するのなら、なによりもまず彼の一番の理解者になることです。彼の心の声に耳を傾け、決して否定せずにすべてを受け入れましょう。
「この子はぜんぶ受け止めてくれる」という気持ちがやがて「自分を本当に分かってくれるのはこの子だけだ」という確信に変わるのはそう遠いことではないはずです。
彼女の悪口を言わない
どんなに彼と彼女を別れさせたいからといって、彼に彼女の悪口を吹き込むのはNGです。
あなたにとっては憎らしい恋敵でも、彼にとっては『かつて誰より愛した女性』であることを忘れてはいけません。どんなに険悪な関係になっていたとしても、他人から悪く言われればよい気はしないでしょう。
また、そもそも人の悪口を言うことは、あなたの魅力を半減させる行為です。「こんな人だったのか」と彼に幻滅されてしまわないためにも、できるだけ控えたほうがよいでしょう。
女性らしさを忘れない
略奪愛を叶えるのなら、彼の前で『女性らしさを忘れない』ことも大きなポイントです。
あなたには、『過去の恋愛で、付き合う期間が長くなるほどガサツで気を抜いたところを恋人に見せてしまった』という経験はありませんか?
実は、そんな彼女の変化にショックを受ける男性は少なくないのです。恋人に女性としての魅力を感じられなくなっていたとき、理想の女性らしさを感じさせる誰かに好意を寄せられたなら、心が動いてしまうのも無理はないといえるでしょう。
女性らしく美しい身なりや振る舞いであなたの存在を強烈にアピールすると、思った以上の効果が期待できるかもしれません。
成就した後も幸せになるには
略奪そのものが成功しても、最終的に幸せになれなければ意味はありません。成就後も長く続いてゆく幸せの手に入れ方をチェックしていきましょう。
制裁を受ける覚悟をしておく
略奪愛を成就させてから、予想以上の世間の目の厳しさに「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人は少なくありません。
誰かを裏切り、傷つけることを前提で叶える略奪愛は、『誰からも祝福される恋』とは程遠いものです。自分自身の意志でいばらの道を歩くと決めた以上、相応の制裁を受ける覚悟が必要不可欠といえるでしょう。
その覚悟が持てないのであれば、そもそも手を出すべきではないのが略奪愛なのです。
彼の自分への想いを信じる
苦しい略奪愛を叶えようというとき、なにより心の拠りどころとなるのは、ほかでもない彼の愛情です。浮気・不倫相手という苦しい立場に耐え忍べるのも、彼に愛されている自信があるからこそといえるでしょう。
実際に略奪愛が叶ってからも、2人を固く結び付けるのはやはりお互いへの想いです。
ときには後ろ指を指されることもあるでしょうが、どんなときも彼の愛情を信じましょう。世界で一番大切な人と通じ合っていると信じられさえすれば、なにがあろうとも怖いものはありません。
略奪後に結婚を考えているなら
なかには、将来の結婚を見据えて略奪愛を叶えようとする人もいるでしょう。結婚を視野に入れた略奪愛には、無視できない独自の注意点が存在します。ここでしっかりと確認しておきましょう。
子どもがいる場合は話し合いが必須
彼が子どものいる既婚者である場合、子どもの存在抜きにして彼との結婚話を進めることはできません。
結婚前に話し合うべき子どもにまつわる項目には、以下のようなものがあります。
- 親権
- 養育費
- 面会交流権
- 引き取った側にもしものことがあった場合の処遇
- 自分と子どもの関わり方(関わらないという選択も含め)
両親の離婚や再婚は、子どもの精神面に大きな影響を与えるものです。人ひとりの人生に関わる重大な問題であることを理解して、しっかりと話し合っておきましょう。
略奪婚であることを気にしすぎない
逆境を乗り越え、ようやく略奪婚を叶えても、その過程に対する後ろめたさから幸せを味わい切れないという人も少なくありません。
しかし、そもそも略奪婚を選んだのは、「なにがあってもこの人と幸せになる」という強い意志があったからこそでしょう。願いを叶えたせいで幸せを感じられないというのは、まさに本末転倒というものです。
昔から『人の口に戸は立てられぬ』と言います。誰がなにをしようと、よく言う人もいれば悪く言う人もいるのですから、略奪婚であることを必要以上に気に病む必要はありません。
それが自分の選んだ幸せと、堂々と胸を張って生きていきましょう。
入籍はすぐにしない
あなたと彼の関係が公になっていないのであれば、あえて入籍の時期を遅らせることで略奪婚の事実を隠し通すのも一つの方法です。
略奪婚であることが世間に知れることで生じるデメリットや精神的な負担を考えると、隠し通せるのであればそれに越したことはないからです。
また、入籍までに一定の時間を置くことは、彼の別れたパートナーへの配慮でもあります。特別な事情がない限り、入籍は焦らずに行いましょう。
まとめ
パートナーのいる相手を奪い取って恋を成就させる『略奪愛』は、一般的に『悪いもの』として考えらえています。
しかし、恋心は自分自身でコントロールできるものではありません。たまたま好きになった相手にパートナーがいたとしても、「諦められない」「想いを叶えたい」と願うのは自然な感情といえるでしょう。
略奪愛には、『周りから批判を受ける』『慰謝料』など、精神的・物理的に多くのデメリットがありますが、だからこそ、それらを克服して手に入れた幸せは大きなものとなります。
覚悟を決めて彼と歩んでいけるなら、なにも恐れるものはありません。2人だけの幸せをしっかりと掴み取っていきましょう。