【占い基礎知識】ト術という占術と内容について
占術・診断
2020.10.28

【占い基礎知識】ト術という占術と内容について

ト術は生年月日などを用いて緻密な計算を基に占うわけではなく、偶然から答えを導き出す占術です。 タロット占いや易などが代表格。遠い未来に起こる運命を見るというよりは、直近で起こる運命を見ることに優れた占術といえます。

ここではト術の種類と内容について、詳しくご紹介します。

一般的に馴染みの深い「タロット占い」

占いと聞いてタロット占いを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 タロット占いは西洋のト術になり、ト術の中でも良く知られている占術です。

カードの種類

基本的なタロットカードは78枚で1組となっており、世界や皇帝などを象徴とする22枚の「大アルカナ」 人物と剣やカップなどの持ち物を組み合わせた56枚の「小アルカナ」があります。

正位置と逆位置

占い師の多くがタロットカード占いをする際は「スプレッド」と呼ばれる配置方法を使用します。 悩みに応じてカードの配置を変える他、出たカードが正位置なのか逆位置なのかによっても解釈が異なります。

占い師は多岐にわたるカードの解釈を分かりやすいように言い換え、相談者へ伝えてくれるのです。

デッキには種類がある

タロットカードとひと言にいっても、タロットデッキには様々な種類があります。 占い師独自のオリジナルのタロットカードを用いることもあるので、結果が異なる場合もあります。

西洋占星術に含まれる「ホラリー占星術」「マンデン占星術」

西洋占星術のひとつである「ホラリー占星術」と「マンデン占星術」

「ホロスコープ」と言えば耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 どちらも星の位置情報から導き出されたホロスコープを用いた占術です。

ホラリー占星術

相談者の質問に照らし合わせながらホロスコープを見ていくことが特徴です。

特定の結果をハッキリしたいときに役立つ占術で、直近で無くし物をした…などの悩みがある時はこの占術を使用するのが良いでしょう。

マンデン占星術

ホラリー占星術が個人レベルのことを占うことに適していることが分かりました。対して、マンデン占星術はもっと大きなレベルで占う占術です。

世界の情勢や国の動きを予測するときなど、ホロスコープを用いて占います。

石を使用する「ルーン占い」

古代ゲルマン民族が使用していた24つの石。 その石にはルーン文字が描かれており、ルーン占いはこのルーン文字がもとになったト術のひとつです。

ルーン占いの特徴

24つの石には、それぞれ異なるルーン文字が刻まれています。 様々なバリエーションが存在していますが、現在一般に使用されているのは「エルダー・フサルク」と呼ばれる古くからある種類です。

相談者の質問と照らし合わせながら出てきたルーン文字の解釈で解決へと導くのがルーン占いの特徴です。

ルーン占いの方法

占い方にも種類があります。1つはキャストと呼ばれる方法。 ルーン文字が刻まれた石を投げて、落ちた場所から結果を導きます。 2つ目はスプレッドという方法。

これは、ルーン文字が刻まれた石を袋に入れて、占い師が適当に袋の中から石を取り出して占う方法です。

東洋でよく知られたト術「易・断易」

文字だけ見ると馴染みは深く感じないかもしれませんが、易は神社などのおみくじに当たります。 東洋でもよく知られたこちらのト術は、古代の中国が起源です。

易占(えきせん)

50本の筮竹(ぜいちく)と呼ばれる竹の棒を使って占う占術のこと。 もとになっているのは儒教の経典「易経」。

陰陽の他、風・水・山・地・光・沢・火・雷の要素である八卦を使って、今現在の運や近々の運を占います。

断易(だんえき)

断易も易の一種です。考えは五行や八卦を取り入れているので易に近いですが、筮竹を使用しないという点が大きく異なります。 断易はサイコロを振ってでた陰陽の組み合わせから十二支、五行を考慮しながら占います。

起源2000年以上、陰陽師が使用していた「六壬神課」

占いの歴史は深く、「六壬神課」は2000年以上も前の中国が起源のト術です。 実は日本にも伝来しており、平安時代まで遡ります。 かの有名な陰陽師である安倍晴明も使用しており、また、他の陰陽師にとっても欠かせない占術のひとつだったのです。

六壬神課は少々複雑な占術です。天文の情報となる天地盤を作成したり、十二天将や天盤十二神を配置するなどのステップがいくつか含まれます。 占いたい時刻の干支と天文を取り入れて占いを行うため、直近の運命について吉凶がハッキリ出やすいと言えます。

まとめ

いかがでしたか? タロットカード占いやルーン占いは、言ってしまえば偶然から導き出された答え。 そのため、方法や状況によっては占いの結果が大きく変わってきます。ト術を希望する際は、どのような悩みを抱えて解決したいのか自分の中で明確にしておくといいでしょう。

また、現状や近い未来を知るのに適切な占いだと言えるので、直近の開運を知りたいときは是非ト術を使ってみたらいかがでしょうか。

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